リフォームテーブルは販売元のt.h.delftのためにフリソ・クラマーがデザインし、1955年に販売開始した非常にミニマルな外見のテーブルです。制作はAhrendによるもの。こちらは1961年に制作されたオリジナルモデルになります。
フリソ・クラマーの代表作の一つ、リボルトチェアと同じフィロゾフィーでデザインされています。機能主義者のフリソ・クラマーらしく、2本のパイプが天板を支えるシンプルな構造になっています。剥き出しになっているパイプの穴は素材の強調だけでなく、デザインの特徴にもなっています。パイプに溶接された4本の脚は、鉄板をコの字に曲げて作られており、軽さと強度を併せ持ちます。
天板はMDFに硬質プラスチックを表面張りしたもので、小口にはアルマイト塗装されたアルミニウムが張り巡らされています。木材を全く感じさせない非常にシャープな印象です。角が丸いので、衝撃による欠けなどの心配もあまりなさそうです。
全体的に装飾的な要素がほぼないにも関わらず、無骨な印象が一切なく、非常にエレガントで静けさを感じる仕上がりになっているのはさすがだと思います。重さもちょうど良い感じで、大人一人が持ち運びできる程度になります。
60年以上前のテーブルですが、天板やフレームに大きなダメージがほぼない非常に状態の良いモデルになります。サイズ感も一人用のデスクにちょうど良い120x50cmで、無駄な場所を取りません。今回テーブルに合わせてビンテージのリボルトチェアも数点入荷してます。