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ダッチミッドセンチュリーの名作、ガルファニタスS22



コンパスチェア

ガルファニタスS16と並んで、素晴らしいアノニマスなダッチミッドセンチュリーの椅子が、このガルファニタスS22、通称コンパスチェアです。特徴のあるフォルム、軽やかなデザインだけど堅牢な作り、美しくスタックできる実用性。フリソ・クラマー(Friso Kramer)やウィム・リーフェルト(Wim Rietveld)、ジャン・プルーヴェ(Jean Prouve)など、当時のアイコニックなデザイナーの影響もVのレッグのデザインから見受けられます。

PAGHOLZ社による、パグウッドのシート

この椅子のシートは他の椅子のように背もたれと座面が分かれていません。その分腰から背中にかけてしっかりと包み込んでくれるので、とても座りやすいです。背もたれに体重をかけると、座面が少ししなり、柔らかくショックを吸収してくれます。

シートにはドイツのPAGHOLZ社による、パグウッドというブナ合板と特殊樹脂を複合圧縮した強化材を採用しています。ショック、ねじれ、引っ掻き、耐水、そして耐火性まである、夢のような素材です。

堅牢なベースのVレッグ

椅子を支えるV字のレッグは、メタルがコの字状に曲げられており、とても強靭な作りになっています。実際に手に持ってみると分かりますが、シートも含め、ずっしりした重量があります。60-70年代に大量に生産された椅子で、学校などの公共機関で使われていたようですので、使い勝手や耐久性が良いのにもうなずけます。

様々なバリエーション

この椅子は色や形に、様々なバリエーションがあります。現在当店で取り扱っているのは、ブラウンとダークブラウンの2種類ですが、それ以外にも肘掛けの付いているものや、形自体がスリムで、スタックができないものなどもあります。シートと足の色のバリエーションも様々あります。

色々な場面で使用されるVレッグチェア


この椅子が使われている写真をたまに見かけますが、最近ではACEホテルのデザインで有名な、Roman and Williamsの自宅にもこの椅子が置いてありました。ビンテージ風のインテリアにVレッグのインダストリアルチェアはとてもよく合うと思います。

個人的には、Vレッグの椅子で統一したシックなレストランなんかがあれば、是非行ってみたい気がします。


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